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デイリースクラムとは?目的や進め方、朝会との違いを解説

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「デイリースクラムでは何を話せばよいのだろう。」

「一般的な朝会とは何が違うのだろう。」

スクラムでは、スプリント期間中にデイリースクラム(Daily Scrum)という短時間のイベントを毎日行います。

デイリースクラムは、単なる進捗報告の場ではありません。

開発者がスプリントゴールに向けた進捗を確認し、必要に応じてその日の作業計画を調整するための重要なイベントです。

この記事では、デイリースクラムの目的や進め方、一般的な朝会との違い、スクラムマスターの役割について解説します。

一言でいうと

デイリースクラムとは、「開発者がスプリントゴールに向けた進捗を確認し、次の1日の計画を調整するための短時間のイベント」です。

デイリースクラムとは

デイリースクラムは、スプリント中に開発者が毎日行うイベントです。

スプリントゴールに向けて順調に進んでいるのかを確認し、必要に応じて作業計画を調整します。

重要なのは、デイリースクラムが「昨日何をしたかを上司に報告する場」ではないということです。

開発者自身がスプリントゴールに向けた状況を確認し、次に何をするのかを調整するための場です。

デイリースクラムの目的

デイリースクラムの主な目的は、開発者がスプリントゴールに向けた進捗を確認し、必要に応じて計画を調整することです。

  • スプリントゴールに対する進捗を確認する
  • 現在の状況をチーム内で共有する
  • 作業上の問題や障害を把握する
  • 必要に応じて作業計画を調整する
  • 開発者同士の連携を促進する

毎日短時間で状況を確認することで、問題を早期に発見し、スプリントの終盤になってから慌てて対応することを防ぎます。

デイリースクラムの基本

デイリースクラムには、15分というタイムボックスが設定されています。

短時間で実施することで、会議そのものが目的になってしまうことを防ぎます。

また、デイリースクラムはスプリント期間中、毎日同じ時間・場所で行うことが推奨されています。

ただし、重要なのは形式を守ることそのものではなく、スプリントゴールに向けた進捗を確認し、必要な調整を行うことです。

デイリースクラムでは何を話すのか

従来のスクラムでは、

  • 昨日何をしたか
  • 今日何をするか
  • 障害になっていることは何か

という3つの質問を使って進める方法がよく知られていました。

しかし、現在のスクラムでは、この3つの質問を必ず使わなければならないわけではありません。

重要なのは、スプリントゴールに向けた進捗を確認し、その後の計画を必要に応じて調整することです。

デイリースクラムの進め方

1. スプリントゴールを確認する

まず、チームが現在のスプリントで何を達成しようとしているのかを確認します。

作業項目だけを見るのではなく、スプリントゴールに対してどの程度進んでいるのかを意識することが重要です。

2. 現在の状況を確認する

開発者同士で、現在どの作業が進んでいるのか、どの作業が遅れているのかなどを確認します。

問題や障害があれば、それについても共有します。

3. 必要な調整を行う

状況を確認した結果、計画を変更する必要があれば、開発者同士で調整します。

例えば、ある作業が想定以上に時間がかかっている場合、別のメンバーが支援するなどの対応を検討します。

4. 必要な話し合いは別途行う

デイリースクラムの時間内で詳細な技術議論を始めると、15分を超えてしまいます。

詳細な議論が必要な場合は、デイリースクラム終了後に関係するメンバーで話し合います。

デイリースクラムと朝会の違い

デイリースクラムは、一般的な開発現場で行われる「朝会」と似ています。

しかし、目的が異なる場合があります。

項目 デイリースクラム 一般的な朝会
主な目的 スプリントゴールに向けた進捗確認と計画調整 進捗報告や情報共有など
中心となる人 開発者 チームや管理者など
時間 15分のタイムボックス 組織によって異なる
特徴 チーム自身が計画を調整する 上司への報告が中心になる場合がある

したがって、朝会で行っていることがすべてデイリースクラムになるわけではありません。

デイリースクラムで大切なこと

進捗報告会にしない

デイリースクラムを「上司に進捗を報告する場」にしてしまうと、本来の目的から離れてしまいます。

重要なのは、開発者がスプリントゴールを達成するために、必要な調整を行うことです。

問題を隠さない

「順調です」と報告することが目的ではありません。

問題があれば早い段階で共有し、チームとして対応することが重要です。

長時間の会議にしない

詳細な議論を始めると、デイリースクラムが長時間化してしまいます。

必要な議論は別途行い、デイリースクラム自体は短時間で終えることが重要です。

スプリントゴールを意識する

個々の作業を報告するだけではなく、「この作業がスプリントゴールの達成にどうつながっているのか」を意識することが重要です。

スクラムマスターの役割

スクラムマスターは、デイリースクラムで進捗を確認して管理する上司ではありません。

デイリースクラムが効果的なイベントとして機能するよう支援します。

例えば、

  • デイリースクラムの目的をチームに理解してもらう
  • 15分のタイムボックスを守れるよう支援する
  • デイリースクラムが単なる報告会になっていないか確認する
  • 障害があれば、その解決を支援する

といった活動があります。

ただし、デイリースクラムの主体は開発者です。

実務ではこんな場面で活用される

例えば、スプリントの途中で重要な機能の開発が予定より遅れていることが分かったとします。

デイリースクラムで状況を共有した結果、別の開発者が作業を支援できることが分かりました。

そこで、開発者同士で作業を調整し、重要な機能を優先して進めることにしました。

このように、毎日短時間で状況を確認することで、問題を早期に発見し、スプリントゴール達成に向けて計画を調整できます。

よくある勘違い

デイリースクラムは進捗報告会ではない

デイリースクラムは、上司に進捗を報告するための会議ではありません。

開発者がスプリントゴールに向けた状況を確認し、必要な計画調整を行う場です。

3つの質問は必須ではない

「昨日やったこと・今日やること・障害」という3つの質問は有名な進め方ですが、現在のスクラムで必須とされている形式ではありません。

スプリントゴールに向けて効果的に進捗を確認できるのであれば、チームに適した方法を使えます。

スクラムマスターが進行しなければならないわけではない

デイリースクラムの主体は開発者です。

スクラムマスターが毎日司会をし、メンバーから順番に報告を受ける必要があるわけではありません。

プロジェクトマネージャ試験ではここが重要

IPAのプロジェクトマネージャ試験やPMP®試験では、アジャイルやスクラムに関する知識が重要になっています。

特に次のポイントを理解しておくとよいでしょう。

  • デイリースクラムの目的
  • 15分のタイムボックス
  • 開発者が主体となること
  • スプリントゴールに向けて進捗を確認すること
  • 必要に応じて計画を調整すること
  • 単なる進捗報告会ではないこと

特に重要なのは、「デイリースクラムは、スプリントゴールに向けた進捗を確認し、必要に応じてその日の計画を調整するためのイベントである」という点です。

PM道場のワンポイント

デイリースクラムは、「報告する時間」ではなく「チームを調整する時間」です。

例えば、メンバーが一人ずつ「昨日は○○をしました。今日は△△をします」と報告するだけでは、デイリースクラムの本来の価値を十分に引き出せません。

重要なのは、その情報をもとに「スプリントゴールを達成するために、今日から何を変える必要があるか」を考えることです。

問題を早く発見し、早くチームで調整する。

これが、毎日短時間でデイリースクラムを行う大きな意味です。

優れたデイリースクラムは、報告を短くするのではなく、チームの意思決定と調整を速くします。

関連用語

  • アジャイル
  • スクラム
  • スクラムマスター
  • プロダクトオーナー
  • スプリント
  • スプリントゴール
  • プロダクトバックログ
  • スプリントバックログ
  • スプリントプランニング
  • スプリントレビュー
  • レトロスペクティブ
  • 継続的改善

まとめ

デイリースクラムとは、スプリント中に開発者が毎日行い、スプリントゴールに向けた進捗を確認して必要な計画調整を行うイベントです。

15分という短い時間で実施し、問題や障害を早期に発見することで、スプリントゴールの達成を支援します。

一般的な朝会との大きな違いは、単なる進捗報告ではなく、開発者自身がスプリントゴールに向けて作業を調整することにあります。

デイリースクラムを理解するときは、「昨日何をしたかを報告する会議」ではなく、「今日からどう動くかを調整するためのイベント」と考えることが重要です。


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  • スプリントレビューとは?
  • レトロスペクティブとは?
  • 継続的改善とは?

よくある質問(FAQ)

Q. デイリースクラムとは何ですか?

A. スプリント中に開発者が毎日行い、スプリントゴールに向けた進捗を確認し、必要に応じて作業計画を調整するイベントです。

Q. デイリースクラムは何分ですか?

A. デイリースクラムには15分のタイムボックスが設定されています。

Q. デイリースクラムでは何を話しますか?

A. スプリントゴールに向けた現在の状況を確認し、必要に応じてその後の作業計画を調整します。従来から「昨日・今日・障害」の3つの質問がよく使われていますが、この形式が必須というわけではありません。

Q. デイリースクラムと朝会は同じですか?

A. 必ずしも同じではありません。デイリースクラムはスプリントゴールに向けた進捗確認と計画調整を目的とするスクラムのイベントです。一方、一般的な朝会は進捗報告や情報共有など、組織によって目的が異なります。

Q. スクラムマスターがデイリースクラムを進行しますか?

A. デイリースクラムの主体は開発者です。スクラムマスターが必ず司会を担当するわけではなく、デイリースクラムが効果的に実施されるよう支援します。

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まーも
はじめまして。 当ブログをご覧いただきありがとうございます。 私は EPCプロジェクトで10年間の実務経験 を積み、その後 企業研修の講師として4年目 になります。 現在は、年間300名以上の受講者に向けて、プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師 を担当しています。 資格としては、 IPAプロジェクトマネージャ試験 合格 PMP®(Project Management Professional) CSM®(Certified ScrumMaster) FP2級 を取得しており、実務と理論の両面から「プロジェクトを成功に導くスキル」を伝えることを得意としています。 EPC業界で培った現場のマネジメント力と、研修講師としての教育経験を活かし、 プロジェクトを円滑に進めるための実践ノウハウ チームをまとめるコミュニケーション術 若手育成やキャリア形成のヒント などを、わかりやすく発信しています。 「現場で役立つ知識を、誰でも理解できる形で」 をモットーに、皆さまの成長と成功をサポートします。
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