PMBOK®︎ガイドとは?第6版・第7版の違いや実務での活用方法を初心者向けに解説
「PMBOK®︎ってよく聞くけれど、実際には何なのでしょうか。」
プロジェクトマネジメントを学び始めると、必ずと言ってよいほど登場するのがPMBOK®︎ガイドです。
PMP®試験の学習教材として知られていますが、それだけではありません。
PMBOK®︎ガイドには、世界中のプロジェクトで活用されているプロジェクトマネジメントの考え方やベストプラクティスが体系的にまとめられています。
この記事では、PMBOK®︎ガイドとは何か、第6版と第7版の違い、実務でどのように活用できるのかをわかりやすく解説します。
一言でいうと
PMBOK®︎ガイドとは、「プロジェクトマネジメントの知識や考え方を体系的にまとめた国際標準のガイドブック」です。
PMBOK®︎ガイドとは
PMBOK®︎ガイド(Project Management Body of Knowledge)は、プロジェクトマネジメントに関する知識体系をまとめたガイドブックです。
世界中のさまざまな業界やプロジェクトで培われた知識や実践例をもとに作成されており、多くの企業やプロジェクトで共通の指針として活用されています。
PMBOK®︎ガイドは、「この通りに実施すれば必ず成功する」という手順書ではありません。
プロジェクトを成功へ導くための考え方やベストプラクティスをまとめたガイドであり、プロジェクトの特性に応じて柔軟に活用することが前提となっています。
PMBOK®︎ガイドが重要な理由
プロジェクトの進め方は、企業や業界によって異なります。
しかし、プロジェクトマネジメントの基本的な考え方には共通する部分があります。
PMBOK®︎ガイドは、その共通となる考え方を整理した「共通言語」としての役割を果たしています。
- プロジェクトマネジメントを体系的に学べる
- 世界共通の考え方でコミュニケーションできる
- PMP®試験の基礎知識として活用できる
- 実務でプロジェクトを改善するヒントになる
PMBOK®︎ガイドの構成
PMBOK®︎ガイドは複数回改訂されており、現在の最新版は第7版です。
第6版までと第7版では、考え方が大きく変わりました。
第6版までの構成
第6版までは、「プロジェクトをどのような手順で進めるか」というプロセス中心の考え方でした。
- 10の知識エリア
- 49のプロセス
- 5つのプロセス群(立上げ・計画・実行・監視・コントロール・終結)
プロジェクトマネージャが実施すべき活動を体系的に整理した内容となっています。
第7版での変化
第7版では、「決められた手順を実施すること」から、「価値を提供すること」へ重点が移りました。
主な特徴は次のとおりです。
- 12のプロジェクトマネジメント原則
- 8つのパフォーマンス領域
- 価値提供を重視した考え方
- アジャイルやハイブリッド開発への対応
これにより、プロジェクトの状況に応じて柔軟にマネジメントする考え方がより重視されています。
実務ではこんな場面で活用される
PMBOK®︎ガイドは、実務でもさまざまな場面で活用できます。
例えば、プロジェクト計画を立てる際には、知識エリアを確認することで、検討漏れを防ぐことができます。
また、プロジェクトがうまく進まない場合には、PMBOK®︎ガイドの考え方を参考にすることで、改善のヒントが見つかることもあります。
具体的には、次のような活用方法があります。
- プロジェクト計画書のチェックリストとして活用する
- 新人PMやメンバーへの教育資料として利用する
- PMP®試験の学習教材として活用する
- プロジェクト改善の参考資料とする
よくある勘違い
PMBOK®︎ガイドは「手順書」ではない
PMBOK®︎ガイドは、決められた作業手順を示すマニュアルではありません。
プロジェクトの状況に応じて、必要な考え方や手法を選択しながら活用するためのガイドです。
PMBOK®︎ガイドをそのまま適用すれば成功するわけではない
プロジェクトには、それぞれ異なる特徴があります。
そのため、PMBOK®︎ガイドの内容をそのまま適用するのではなく、プロジェクトに合わせてテーラリングすることが重要です。
プロジェクトマネージャ試験ではここが重要
IPAのプロジェクトマネージャ試験では、「PMBOK®︎」という名称そのものを問う問題は多くありません。
しかし、スコープ、スケジュール、リスク、品質、コミュニケーションなど、PMBOK®︎ガイドで整理されている考え方は試験全体を通して活用されています。
また、PMP®試験を受験する場合には、PMBOK®︎ガイドの理解が非常に重要になります。
PM道場のワンポイント
PMBOK®︎ガイドは、「正解集」ではなく、「考え方を学ぶための教科書」です。
実務では、「PMBOK®︎にはこう書いてあるから」という理由だけで進めても、必ずしもプロジェクトは成功しません。
重要なのは、PMBOK®︎ガイドで学んだ知識を、自分のプロジェクトに合わせて活用することです。
優れたプロジェクトマネージャは、PMBOK®︎ガイドを暗記するのではなく、状況に応じて使いこなしています。
関連用語
- プロジェクト
- プロジェクトマネージャ
- テーラリング
- ステークホルダー
- リスクマネジメント
- スコープ
- PMP®
- アジャイル
まとめ
PMBOK®︎ガイドとは、プロジェクトマネジメントの知識や考え方を体系的にまとめた国際標準のガイドブックです。
第7版では、価値提供や柔軟なプロジェクトマネジメントが重視されるようになりました。
実務では、PMBOK®︎ガイドをそのまま適用するのではなく、プロジェクトの状況に応じてテーラリングしながら活用することが重要です。
PMBOK®︎ガイドは「何を考えるべきか」を教えてくれます。しかし、「そのプロジェクトでどう実践するか」はプロジェクトマネージャ自身が考えなければなりません。PM道場では、その「実践する力」を身につけることを大切にしています。
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よくある質問(FAQ)
Q. PMBOK®︎ガイドとは何ですか?
A. プロジェクトマネジメントの知識や考え方を体系的にまとめた国際標準のガイドブックです。
Q. PMBOK®︎ガイド第6版と第7版の違いは何ですか?
A. 第6版まではプロセス中心、第7版では価値提供や原則中心の考え方へと大きく変わりました。
Q. PMBOK®︎ガイドは実務でも役立ちますか?
A. はい。プロジェクト計画の確認や、リスク管理、チーム教育など、さまざまな場面で活用できます。
私は令和5年度 IPAプロジェクトマネージャ試験に合格しました。
実際に合格した経験をもとに、勉強方法やおすすめ参考書、最難関といわれる午後Ⅱ論文の対策方法を詳しく解説しています。
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