プロジェクトマネジメント用語集

見積もりとは?プロジェクト計画の精度を左右する重要なプロセスを解説

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「このプロジェクトは、どれくらいの期間と費用が必要なのだろう。」

「見積もりは経験だけで決めてもよいのだろうか。」

プロジェクトを成功させるためには、現実的なスケジュールや予算を計画することが重要です。

その土台となるのが見積もり(Estimate)です。

この記事では、見積もりの意味や目的、代表的な見積もり手法、PMBOK®︎との関係、実務で意識すべきポイントについて解説します。

一言でいうと

見積もりとは、「プロジェクトに必要な期間・コスト・工数・資源などを予測する活動」です。

見積もりとは

見積もりとは、プロジェクトを実施するために必要な工数、期間、コスト、資源などを予測することです。

プロジェクトの初期段階では情報が限られているため、見積もりはあくまで予測であり、プロジェクトが進むにつれて精度を高めていきます。

PMBOK®︎では、見積もりはスケジュールマネジメントやコストマネジメントなどの計画プロセスで重要な活動として位置付けられています。

見積もりが重要な理由

見積もりが不正確だと、その後に作成するスケジュールや予算、要員計画にも大きな影響を与えます。

例えば、次のような問題が発生する可能性があります。

  • スケジュールが現実的ではない
  • 予算不足になる
  • 要員が不足する
  • 納期遅延や品質低下につながる

適切な見積もりを行うことで、実現可能な計画を立てることができます。

代表的な見積もり手法

類推見積もり(Analogous Estimating)

過去の類似プロジェクトを参考に見積もる方法です。

短時間で実施できますが、過去の実績に大きく依存します。

パラメトリック見積もり(Parametric Estimating)

単価や生産性などの統計データを用いて算出する方法です。

例えば、「1画面あたり20時間」といった基準を利用します。

ボトムアップ見積もり(Bottom-Up Estimating)

WBSで分解した最小単位の作業ごとに見積もり、それらを積み上げる方法です。

時間はかかりますが、高い精度が期待できます。

三点見積もり(Three-Point Estimating)

楽観値・最頻値・悲観値の3つを用いて見積もる方法です。

不確実性を考慮した、より現実的な見積もりが可能になります。

見積もりの精度は段階的に高まる

プロジェクト初期は情報が少ないため、見積もりの精度は高くありません。

要件が明確になり、設計が進むにつれて精度は向上します。

そのため、見積もりは一度作成したら終わりではなく、必要に応じて見直すことが重要です。

見積もりと予算の違い

項目 見積もり 予算
目的 必要な費用や期間を予測する 使用できる資金を決定する
作成時期 計画段階 見積もり後に承認される
位置付け 予測 承認済みの資金計画

つまり、見積もりをもとに予算が作成されます。

実務ではこんな場面で活用される

例えば、新しいWebシステムを開発するプロジェクトを考えます。

プロジェクトマネージャは、まずWBSを作成し、各アクティビティの工数をボトムアップ見積もりで算出します。

さらに、過去のプロジェクト実績も参考にしながら見積もりを補正し、最終的な期間とコストを算出します。

その見積もりをもとに、スケジュールや予算を作成し、スポンサーの承認を得てプロジェクトを開始します。

よくある勘違い

見積もりは「約束」ではない

見積もりは、現時点で得られる情報をもとにした予測です。

要件変更や新たなリスクによって見積もりが変わることは珍しくありません。

経験だけで見積もるのは危険

経験は重要ですが、それだけでは精度に限界があります。

WBSや過去実績、統計データなどを活用し、客観的な根拠を持って見積もることが重要です。

プロジェクトマネージャ試験ではここが重要

IPAのプロジェクトマネージャ試験では、見積もり手法や見積もり精度に関する問題が出題されます。

午後試験では、次のような観点を説明できることが重要です。

  • どの見積もり手法を採用したか
  • 見積もりの根拠は何か
  • 見積もり精度をどのように向上させたか
  • 見積もり結果を計画へどのように反映したか

「経験で見積もった」だけではなく、「WBSや過去実績などを活用し、根拠のある見積もりを実施した」と説明できることが評価につながります。

PM道場のワンポイント

見積もりは、「未来を当てること」ではなく、「現時点で最も合理的な予測をすること」です。

プロジェクトでは、不確実性をゼロにすることはできません。

だからこそ、根拠を明確にし、不確実性も考慮した見積もりを行うことが重要です。

優れたプロジェクトマネージャは、「当たる見積もり」ではなく、「説明できる見積もり」を作成しています。

関連用語

  • WBS
  • 予算
  • コストベースライン
  • コストマネジメント
  • スケジュールベースライン
  • ローリングウェーブ計画法
  • リスク分析
  • アクティビティ

まとめ

見積もりとは、プロジェクトに必要な期間・コスト・工数・資源などを予測する活動です。

見積もりの精度はプロジェクトの進行とともに高まり、その結果はスケジュールや予算の基礎となります。

プロジェクトマネージャにとって、根拠のある見積もりを行うことは、現実的な計画を立てるための重要なスキルと言えるでしょう。


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  • WBSとは?
  • 予算とは?
  • コストベースラインとは?
  • コストマネジメントとは?
  • スケジュールベースラインとは?
  • ローリングウェーブ計画法とは?

よくある質問(FAQ)

Q. 見積もりとは何ですか?

A. プロジェクトに必要な期間・コスト・工数・資源などを予測する活動です。

Q. PMBOK®︎で代表的な見積もり手法には何がありますか?

A. 類推見積もり、パラメトリック見積もり、ボトムアップ見積もり、三点見積もりなどがあります。

Q. 見積もりと予算の違いは何ですか?

A. 見積もりは必要な期間や費用を予測する活動であり、予算はその見積もりをもとに承認された資金計画です。

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まーも
はじめまして。 当ブログをご覧いただきありがとうございます。 私は EPCプロジェクトで10年間の実務経験 を積み、その後 企業研修の講師として4年目 になります。 現在は、年間300名以上の受講者に向けて、プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師 を担当しています。 資格としては、 IPAプロジェクトマネージャ試験 合格 PMP®(Project Management Professional) CSM®(Certified ScrumMaster) FP2級 を取得しており、実務と理論の両面から「プロジェクトを成功に導くスキル」を伝えることを得意としています。 EPC業界で培った現場のマネジメント力と、研修講師としての教育経験を活かし、 プロジェクトを円滑に進めるための実践ノウハウ チームをまとめるコミュニケーション術 若手育成やキャリア形成のヒント などを、わかりやすく発信しています。 「現場で役立つ知識を、誰でも理解できる形で」 をモットーに、皆さまの成長と成功をサポートします。
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私は令和5年度 IPAプロジェクトマネージャ試験に合格しました。
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