プロジェクトマネージャ試験

IPAプロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ対策|【令和6年秋 問1】

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IPAプロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ【令和6年度秋 問1】では、コストマネジメント+ステークホルダとのコミュニケーションがテーマでした。

  • 令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ

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    出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

※掲載している問題冊子へのリンクおよび試験問題の著作権は、IPA 独立行政法人 情報処理推進機構に帰属します。最新情報はIPA公式サイトをご確認ください。

この記事では、
「どのように書けば合格レベルになるのか」を私なりに分析した結果を解説します。


結論|プロジェクトを成功させるためのステークホルダ戦略をアピールする

今回一番に問われているのは、プロジェクトを成功させるためにどのようにステークホルダを関与させたのかです。ステークホルダ戦略をアピールできると良いです。

  • 不確かさの影響を小さくするためにどのようにステークホルダを関与させたのか

設問ア|不確かさとコストをどう説明するか

設問アでは以下の3点をすべて書く必要があります。

  • ①ステークホルダのコストに関する要求事項
  • ②不確かさ及び不確かさがコストの見積りに与える影響
  • ③影響についての認識をステークホルダと共有するために実施したこと

①要求事項は「技法+理由+定量」で書く

単に要求事項を説明するだけではNGです。

  • 例:「予算は1000万円以内」だけ書く

問題で求められているのは要求事項のみですが、プロジェクトマネージャとして、プロジェクトを成功させるためにどのような対応をしたかをアピールする必要があります。そのため、技法、その技法を使った理由、そして結果まで説明しましょう。技法は特別なものでなくても、しっかりと理由が説明できれば問題ありません。

  • 技法:インタビュー(打ち合わせ)
  • 理由:新規顧客で信頼関係構築が必要
  • 結果:総予算1000万円以内という制約を把握

ポイント

さらにここでのポイントは以下です。プロジェクトマネージャが適切にプロジェクトをマネジメントするためには定量的な評価が必要だからです。

  • 定量的に書く

②不確かさは「将来どうなるかわからないこと」を書く

不確かさは、問題文に記載されている「システム開発に影響する事業改革の進め方が未定」のように、プロジェクトにおいて将来どうなるかわからないことを示せば良いです。

さらにコストの見積りに与える影響について説明します。具体的にわかりやすく説明できればよいです。

不確かさの例:

  • 事業改革の進め方が未定

コストの見積りに与える影響の例:

  • スコープが曖昧になる
  • WBSで詳細見積りができない

③共有方法は「理由付き」で書く

ステークホルダへの共有方法はどのような方法を使ったか、なぜその方法を使ったのかを説明しましょう。

例:

  • 対面での打ち合わせを実施
  • 幹部も参加させた

理由も必ず書きます。

  • 曖昧さを理解してもらうため
  • 予算変更をスムーズにするため

設問イ|計画段階は「合意形成」がカギ

設問イでは以下4つを書きます。

  • ①予測活動の内容
  • ②コストの再見積りのタイミングを決める条件
  • ③予測活動におけるステークホルダとの協力の内容
  • ④再見積りしたコストと予算との差異への対応方針

重要ポイント

ここでは問われていることに加えて、下記についても説明できると良いです。

👉 どのステークホルダと、いつ、どうやって合意したかを説明する

👉 ステークホルダとの協創関係を構築した手段を説明する

①予測活動は「ツール+理由」で書く

  • 類推見積り
  • 三点見積り
  • モンテカルロシミュレーション
  • 感度分析

例:

  • 不確かさを数値で表現するため、三点見積りを使用

②再見積りのタイミングを決める条件は具体的に

再見積りのタイミングを決める条件は簡単に考えると、「不確かさがなくなったとき」です。特に難しいことは考えずに、事実をわかりやすく説明するだけで問題ありません。

  • 事業方針が確定したタイミング

③ステークホルダとの協力の内容は「巻き込み戦略」を書く

ここがプロジェクトマネージャとして、強くアピールできるポイントです。プロジェクトを円滑に進めるためにステークホルダを効果的に関与させることは重要です。どのようにステークホルダと協力したのかその「巻き込み戦略」を説明しましょう。

例:

  • 幹部に初期段階で個別ヒアリング

初期段階から幹部を巻き込むことで、重要人物との合意形成の下地を作ることができます。

④差異への対応方針は「変更管理」で書く

再見積りしたコストと予算との差異への対応方針については、変更管理の手順の話をメインに論じると良いです。変更管理の手順は契約前に調整することが重要です。どのように調整したか、どのような変更管理の手順にしたかを論じましょう。

ポイント

  • 変更管理手順を事前に合意
  • 契約前にルール決定

書くべきこと

  • どんな手順にしたか
  • どう調整したか

設問ウ|実行段階は「結果を定量で語る」

設問ウは以下3つです。

  • ①予測精度の向上を考慮して実施した再見積りのタイミング
  • ②再見積りをしたコストと予算との差異の内容
  • ③ステークホルダに報告して承認を得た差異への対応策

①再見積りのタイミングは計画通りだったか

計画段階でステークホルダと合意をとったタイミングで実施できたのかを説明しましょう。計画通りの場合はその理由を付け加えると良いです。ステークホルダとのコミュニケーションに関連した理由にしましょう。

●計画通り

  • なぜ計画通りに実施できたのか(ステークホルダとのコミュニケーションの観点で)

●計画通りでない

計画通りにいかなかった理由とどのような対策を取ったかを論じましょう。この時もステークホルダとどのように合意をとったかの説明も忘れずに。計画通り行かなかった場合にこそ、PMの力の見せ所。問題、原因、対策を論理的に説明しましょう。

  • 計画通りにいかなかった理由
  • どのような対策をとったか

②差異は必ず数値で書く

再見積りをしたコストと予算との差異は定量的に説明しましょう。そのような差異が出た原因も説明すると良いです。

  • 予算1000万円 → 見積り1200万円
  • 差異200万円

定量がないと評価されにくい

③対応策+承認プロセスを書く

ステークホルダに報告して承認を得た差異への対応策については、どのステークホルダに承認をとったのか、なぜその対応策にしたのかを論理的に説明しましょう。対応策を実施した結果どうなったのかまで説明できると良いです。


まとめ

  • 技法・理由・結果をセットで書く
  • 不確かさは影響まで書く
  • 定量表現を必ず入れる
  • ステークホルダとの合意を書く

最も大事なポイント

👉 一貫したストーリーで書くこと
計画 → 実行 → 結果 がつながっているかを意識する

ABOUT ME
まーも
はじめまして。 当ブログをご覧いただきありがとうございます。 私は EPCプロジェクトで10年間の実務経験 を積み、その後 企業研修の講師として4年目 になります。 現在は、年間300名以上の受講者に向けて、プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師 を担当しています。 資格としては、 IPAプロジェクトマネージャ試験 合格 PMP®(Project Management Professional) CSM®(Certified ScrumMaster) FP2級 を取得しており、実務と理論の両面から「プロジェクトを成功に導くスキル」を伝えることを得意としています。 EPC業界で培った現場のマネジメント力と、研修講師としての教育経験を活かし、 プロジェクトを円滑に進めるための実践ノウハウ チームをまとめるコミュニケーション術 若手育成やキャリア形成のヒント などを、わかりやすく発信しています。 「現場で役立つ知識を、誰でも理解できる形で」 をモットーに、皆さまの成長と成功をサポートします。
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