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新入社員が知っておきたいステークホルダーマネジメント|PM道場
若手が知るべきプロジェクトマネジメント

ステークホルダーマネジメントの話

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「なぜこんなに手戻りが多いんだろう…」

新入社員2年目、幹部報告に向けた資料作成で、私は何度も同じ修正を繰り返していました。

課長に直され、部長にひっくり返される。
完成したと思ったら、また振り出しに戻る。

結果的に評価は良かったものの、振り返ると明らかに“無駄な努力”が多かったと感じます。

原因はシンプルでした。
ステークホルダーマネジメントができていなかったことです。

結論|ステークホルダーを整理しないと必ず手戻りが発生する

関係者を整理せずに進めると、必ず意見の衝突で詰みます。

なぜなら、

  • 立場によって求めるものが違う
  • 権限によって意見の重さが違う
  • 関与度によって口出しの頻度が違う

私はこれを理解せず、全員の意見をそのまま受け取ってしまいました。

その結果、
「誰の意見を優先するか」が決められず、地獄のループに突入しました。

地獄の始まり|課長と部長の意見が真逆だった話

問題が発生したのはレビュー工程です。

流れはこうでした。

  • 指導員 → OK
  • 課長 → 修正
  • 部長 → さらに修正(しかも真逆)

例えばこんな感じです。

  • 課長:「もっと現場寄りで具体的に」
  • 部長:「いや、抽象化して全体最適を見せろ」

👉 両方を満たすのは不可能

それでも私は、
「どちらも正しい」と思い込み、両方を反映しようとしました。

すると、
修正 → 否定
修正 → また否定

最悪の場合、「最初の状態に戻る」こともありました。

気づけば、何度も徹夜。

でもこれは、努力不足ではなくやり方の問題でした。

さらにカオス|“みんなの意見”を聞いた結果

追い打ちをかけたのがリハーサルです。

同じ部署のメンバーから、次々と意見が出ます。

  • ここ分かりにくい
  • もっとこうした方がいい
  • この表現は微妙

一見ありがたいですが、問題はここからです。

  • 課長 → 賛成
  • 部長 → 反対

👉 意思決定者がブレる状態になっていました。

この時の私は、

  • 全ての意見を取り入れようとする
  • 優先順位をつけられない

という完全な迷子状態でした。

本当の原因|ステークホルダーを理解していなかった

問題は「誰の意見を聞くか」を決めていなかったことです。

当時のステークホルダーを整理すると以下の通りです。

関係者の整理

  • 指導員
    関与度:大 / 権限:中 / 関心:大
  • 課長
    関与度:中 / 権限:中 / 関心:中
  • 部長
    関与度:小 / 権限:大 / 関心:小
  • 部署メンバー
    関与度:小 / 権限:小 / 関心:小
  • 幹部
    関与度:小 / 権限:大 / 関心:小

こうすれば良かった|正しい立ち回り

優先順位の設計

  • 指導員:軸として相談
  • 課長:事前に方向性を握る
  • 部長:最終アウトプットを意識
  • 他メンバー:参考程度

具体的な動き

  • 課長と部長の方向性を事前にすり合わせ
  • どちらを優先するか明確にする
  • 全員の意見を採用しない

👉 権限が強い人の期待を先に満たすことが重要です。

それでも得られたもの|評価は高かった理由

最終的に幹部からは、
「理路整然としていて良い」
という評価をもらえました。

ただしこれは、

  • 運良く整っただけ
  • 効率的だったわけではない

と感じています。

新入社員に伝えたいこと

  • 誰が意思決定者かを把握する
  • 誰の意見を優先するか決める
  • 全員を満足させようとしない

これだけで、無駄な徹夜はなくなります。

まとめ

ステークホルダーマネジメントは難しい理論ではありません。

  • 誰が重要か
  • 何を求めているか

これを整理するだけです。

仕事の最初に「人」を整理するクセをつけること。
これが一番の近道です。

ABOUT ME
まーも
はじめまして。 当ブログをご覧いただきありがとうございます。 私は EPCプロジェクトで10年間の実務経験 を積み、その後 企業研修の講師として4年目 になります。 現在は、年間300名以上の受講者に向けて、プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師 を担当しています。 資格としては、 IPAプロジェクトマネージャ試験 合格 PMP®(Project Management Professional) CSM®(Certified ScrumMaster) FP2級 を取得しており、実務と理論の両面から「プロジェクトを成功に導くスキル」を伝えることを得意としています。 EPC業界で培った現場のマネジメント力と、研修講師としての教育経験を活かし、 プロジェクトを円滑に進めるための実践ノウハウ チームをまとめるコミュニケーション術 若手育成やキャリア形成のヒント などを、わかりやすく発信しています。 「現場で役立つ知識を、誰でも理解できる形で」 をモットーに、皆さまの成長と成功をサポートします。
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