IPAプロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱは、
「知識があるだけ」では合格できません。
むしろ重要なのは、
- 何を書かないか
- どんな書き方を避けるか
です。
実際、不合格答案には共通点があります。
この記事では、午後Ⅱ論述で特に多いNGパターンを、重要度が高い順に解説します。
午後Ⅱは「正しいことを書く試験」ではない
多くの受験者が最初に勘違いするポイントです。
午後Ⅱは、
PMとして適切にマネジメントしたか
を評価する試験です。
つまり、
- 用語説明
- 理論解説
- 知識披露
だけでは評価されません。
よくある勘違い
例えば、
リスクマネジメントとは、リスクを識別・分析し、対応する活動である。
これは間違いではありません。
しかし、
「だからあなたはどうしたの?」
が書かれていないと、点数につながりません。
本当に必要なこと
重要なのは、
- 何を問題と考えたか
- なぜその判断をしたか
- どう動いたか
- 結果どうなったか
です。
午後Ⅱは、
PMとしての意思決定を書く試験
と考えると整理しやすいです。
NG① 成果が書かれていない
かなり多いNGです。
対応だけ書いて終わる答案があります。
NG例
定例会議を増やした。
これだけでは弱いです。
「だから何が改善したのか」が見えません。
良い例
定例会議を週1回から週2回へ変更した。
その結果、課題の滞留期間が短縮し、意思決定速度が向上した。
このように、
- 実施内容
- 効果
- 結果
まで書く必要があります。
なぜ重要なのか
PMは、
行動して終わり
ではありません。
成果につなげる役割です。
そのため、午後Ⅱでも
- 何を実施したか
- どんな改善があったか
が重要視されます。
NG② 抽象的すぎる
抽象論だけの答案は、かなり危険です。
NGワード
以下の言葉ばかり使う人は注意です。
- 適切に
- 十分に
- 円滑に
- 柔軟に
- 効果的に
便利ですが、中身が見えません。
NG例
関係者と十分にコミュニケーションを実施した。
これでは、
- 誰と
- 何を
- どのように
が分かりません。
改善ポイント
具体化しましょう。
良い例
ベンダ3社との認識差異を防ぐため、週2回の進捗会議を設定した。
また、課題管理表を共通化し、対応期限を明確化した。
これだけで、一気に実務感が出ます。
数字は強い
可能なら、
- 日数
- 人数
- 工数
- 回数
- 件数
を入れましょう。
説得力が大きく上がります。
NG③ 「私は頑張った」で終わる
午後Ⅱは感想文ではありません。
NG例
- 密にコミュニケーションした
- 粘り強く交渉した
- 丁寧に説明した
これだけでは、評価されにくいです。
試験委員が見たいこと
重要なのは、
なぜその対応をしたのか
です。
つまり、
- 背景
- 判断理由
- 工夫
- 効果
が必要です。
良い例
顧客部門ごとに要求優先度が異なっていた。
そのため、優先順位付け会議を実施し、業務影響度を基準に整理した。
このように書くと、
「PMとして考えている」
ことが伝わります。
NG④ 用語説明ばかりで自分の行動がない
これも非常に多いです。
NG例
- WBSを作成した
- リスク管理を行った
- 品質管理を実施した
これだけでは、評価されません。
なぜ弱いのか
試験委員は、
その活動の中で、あなたがどう判断したか
を見ています。
改善ポイント
以下を入れましょう。
- なぜ問題と考えたか
- なぜその対応を選んだか
- 他案はなかったか
- 結果どうなったか
良い例
ベンダごとに進捗報告粒度が異なり、遅延兆候を把握しづらかった。
そのため、進捗定義を統一した報告フォーマットを導入した。
結果として、遅延検知を早期化できた。
NG⑤ PM視点ではなく担当者視点になっている
午後Ⅱは「プロジェクトマネージャ試験」です。
NG例
- プログラムを修正した
- テストを実施した
- 設計レビューした
これだけでは、
「担当者の話」
になっています。
PM視点で必要なこと
PMとして重要なのは、
- 優先順位
- 調整
- 意思決定
- リスク判断
- ステークホルダ対応
です。
良い例
障害対応によって結合テスト遅延リスクが高まった。
そこで、影響範囲が小さい機能を先行リリース対象へ変更した。
このように、
「全体最適」
を書くことが重要です。
NG⑥ 問題文で聞かれていないことを書く
午後Ⅱでは、
問われたことに答える
ことが最重要です。
典型例
「リスク対応」がテーマなのに、
- 開発手法説明
- システム概要
- 一般論
ばかり書くパターンです。
改善ポイント
設問要求を分解しましょう。
よくある要求
- どんな問題だったか
- なぜ重要だったか
- どう対応したか
- 工夫は何か
- 結果どうなったか
この流れを意識すると、大きく外しません。
NG⑦ テンプレート丸出し
最近かなり増えています。
よくある特徴
- どの問題でも同じ構成
- 同じ表現
- 同じ結論
これでは不自然です。
なぜ危険か
試験委員は大量の答案を見ています。
そのため、
「またこのテンプレか」
と気付かれます。
改善ポイント
テンプレは骨組みだけ使いましょう。
重要なのは、
- 自分の経験らしさ
- 現場感
- 判断理由
です。
NG⑧ 盛りすぎる
大規模案件を書こうとして、不自然になる人がいます。
典型例
- 数百人規模
- 全社DX
- AI導入
- 超巨大システム
しかし、中身が薄いと逆効果です。
重要なのは規模ではない
評価されるのは、
どう考え
どうマネジメントしたか
です。
小規模案件でも十分合格できます。
NG⑨ 文字数を埋めることが目的になる
午後Ⅱでは、
「全部埋めれば受かる」
わけではありません。
よくある失敗
後半で失速して、
- 同じ内容の繰り返し
- 不要説明
- 無関係な話
を書くパターンです。
改善ポイント
先に構成を作りましょう。
おすすめ構成
- 背景
- 問題
- 原因
- 対応
- 工夫
- 結果
- 学び
この流れだけでも、かなり整理しやすくなります。
まとめ
午後Ⅱで落ちる答案には共通点があります。
特に重要なポイント
- PM視点で書く
- 抽象論を減らす
- 成果まで書く
- 判断理由を書く
- 問われたことに答える
- 一般論だけで終わらない
午後Ⅱは、
「私はこう考え、こう判断した」
を論理的に説明する試験です。
逆に言えば、ここを書ければ合格答案に近づきます。
まずは、自分の答案が今回のNG集に当てはまっていないか確認してみてください。
これはCTAサンプルです。
内容を編集するか削除してください。

