プロジェクトマネジメントの基本

パレート図とは?見方・作り方・活用例をわかりやすく解説

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「問題が多すぎて、どこから改善すればよいかわからない」

仕事をしていると、このような場面はよくあります。

そんなときに役立つのが「パレート図」です。

パレート図を使うと、
「どの問題を優先的に対応すべきか」が一目でわかります。

品質管理だけではありません。
プロジェクト管理、業務改善、クレーム分析など、さまざまな場面で活用できます。

この記事では、社会人1年目でも理解できるように、パレート図の意味・見方・作り方・活用例をわかりやすく解説します。


パレート図とは「重要な問題」を見つけるための図

パレート図とは、
「発生件数が多い順」に並べた棒グラフと、累積割合を示す折れ線グラフを組み合わせた図です。

簡単にいうと、

「どの問題が大半を占めているのか」

を見つけるための分析手法です。

品質管理では、QC七つ道具の1つとして有名です。


パレート図は80対20の法則がベース

パレート図の考え方には、
「80対20の法則」があります。

これは、

  • 全体の結果の80%
  • 少数の重要な20%

によって生み出される、という考え方です。

例えば、以下のようなイメージです。

  • 売上の80%を20%の商品が生み出す
  • 不具合の80%を20%の原因が占める
  • クレームの80%が一部の問題に集中する

つまり、

「全部を頑張る」のではなく、
「影響が大きいものから対応する」

ことが重要なのです。


パレート図の見方は「左側」に注目する

パレート図では、棒グラフが高い順に並びます。

そのため、左側ほど影響が大きい問題になります。

例えば、不具合分析で以下の結果だったとします。

不具合内容件数
入力ミス40
設計漏れ25
テスト不足20
手順ミス10
その他5

この場合、

  • 「入力ミス」
  • 「設計漏れ」

だけで全体の大半を占めています。

つまり、最優先で改善すべきは、

  • 入力チェック強化
  • 設計レビュー改善

であると判断できます。


パレート図を使うメリット

優先順位が明確になる

問題が多いと、全部対応したくなります。

しかし、現実には時間も人も限られています。

パレート図を使うと、

  • 効果が大きい問題
  • 先に対応すべき課題

が見えるようになります。

データをもとに説明できる

感覚ではなく、数字で説明できます。

例えば、

  • 「なんとなく多い」
  • 「多分これが原因」

では説得力が弱いです。

一方で、パレート図を使うと、

「全体の45%が入力ミスです」

と客観的に説明できます。

チーム内で共通認識を持ちやすい

図で見える化されるため、関係者が理解しやすくなります。

特に会議では効果的です。

文章だけよりも、

  • 問題の大きさ
  • 改善優先度

が直感的に伝わります。


パレート図の作り方は5ステップ

① データを集める

まずは件数を集計します。

例:

  • 不具合件数
  • クレーム件数
  • 作業ミス件数

などです。

② 分類する

原因や種類ごとに分けます。

例:

  • 入力ミス
  • 設計漏れ
  • テスト不足

などです。

③ 件数が多い順に並べる

ここが重要です。

多い順に並べることで、重要度が見えます。

④ 累積割合を計算する

全体に対して、どれくらい占めているかを計算します。

例:

  • 入力ミス → 40%
  • 設計漏れまで → 65%
  • テスト不足まで → 85%

⑤ 棒グラフ+折れ線グラフにする

  • 棒グラフ → 件数
  • 折れ線 → 累積割合

を表します。

Excelでも簡単に作成できます。


パレート図の活用例

品質管理

製造業では定番です。

例えば、

  • 不良品分析
  • 工程異常分析
  • クレーム分析

などに使われます。

システム開発

IT業界でも非常に役立ちます。

例えば、

  • バグ原因分析
  • 障害分析
  • 問い合わせ分析

などです。

特に運用保守では、頻出障害を特定する際に効果があります。

プロジェクト管理

プロジェクトでも活用できます。

例えば、

  • 遅延原因分析
  • レビュー指摘分析
  • 工数超過分析

などです。

問題の「本当に大きな原因」を見つけやすくなります。


パレート図を使うときの注意点

データが少ないと偏る

件数が少なすぎると、正しい傾向が見えません。

一定期間のデータを集めましょう。

原因そのものはわからない

パレート図は、

「どれが多いか」

を見つける図です。

一方で、

「なぜ発生したか」

まではわかりません。

そのため、

  • なぜなぜ分析
  • 特性要因図

などと組み合わせると効果的です。


パレート図は「改善効果が高い問題」を見つける武器

パレート図の本質は、

「重要な少数を見つけること」

です。

全部を均等に頑張るのではなく、

  • 影響が大きい問題
  • 優先順位が高い課題

から改善することが重要です。

社会人になると、

  • 時間不足
  • 人手不足
  • 優先順位判断

に悩む場面が増えます。

そんなとき、パレート図は非常に強力な武器になります。


まとめ

パレート図について解説しました。

ポイントを整理します。

  • パレート図は重要な問題を見つける図
  • 棒グラフ+累積割合で構成される
  • 80対20の法則がベース
  • 左側ほど優先順位が高い
  • 品質管理やIT業界でも活用できる
  • 原因分析には別手法との組み合わせが重要

「どこから改善すべきかわからない」

そんなときは、まずパレート図を作ってみてください。

ABOUT ME
まーも
はじめまして。 当ブログをご覧いただきありがとうございます。 私は EPCプロジェクトで10年間の実務経験 を積み、その後 企業研修の講師として4年目 になります。 現在は、年間300名以上の受講者に向けて、プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師 を担当しています。 資格としては、 IPAプロジェクトマネージャ試験 合格 PMP®(Project Management Professional) CSM®(Certified ScrumMaster) FP2級 を取得しており、実務と理論の両面から「プロジェクトを成功に導くスキル」を伝えることを得意としています。 EPC業界で培った現場のマネジメント力と、研修講師としての教育経験を活かし、 プロジェクトを円滑に進めるための実践ノウハウ チームをまとめるコミュニケーション術 若手育成やキャリア形成のヒント などを、わかりやすく発信しています。 「現場で役立つ知識を、誰でも理解できる形で」 をモットーに、皆さまの成長と成功をサポートします。
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