IPAプロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ【令和4年度秋 問1】では、リスクマネジメントについて問われていました。
- 令和4年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ
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出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
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対応する知識エリアはリスクマネジメント。マイナスの影響を与える脅威だけではなく、プラスの影響を与える機会の両方を論じる必要があります。対応戦略の分類も知識として必要です。リスクを「機会」と「脅威」に分け、それぞれに対して対応策を検討する力が問われています。
この記事では、どのように論述していけばよいか要点を分析しましたので、その解説をします。
結論:機会と脅威は分けて、それぞれに対策を書く
この問題の論じ方はシンプルです。
- リスクは機会と脅威がある
- それぞれに対して対応策を検討する
さらに以下の流れで書きます。
- 変更要求
- 影響分析(リスク特定)・機会と脅威の分類
- それぞれの対応策
- 計画変更
このそれぞれを関連性をもって論じることで、プロジェクトマネジメントの力をアピールできます。
設問アは「QCDで定量的に書く」
以下3点について説明します。
- ①システム開発プロジェクトの概要と目的
- ②計画変更の背景となった事業環境の変化
- ③プロジェクトチームの外部のステークホルダから実行中に受けた計画変更の要求内容
①プロジェクト概要と目的は具体的、定量的に
プロジェクトの概要と目的について説明しますが、具体的に定量的に説明しましょう。QCDの観点で説明すると良いです。この後、計画変更の要求内容について説明しなければならないので、この時点で定量的に説明できると納得感を与えられる論述ができます。
例:
- 品質:応答時間2秒以内
- コスト:予算1000万円
- 納期:6ヶ月
ポイント
- 必ず定量的に書く
- 後の比較につなげる
②事業環境の変化は比較で書く
事業環境の変化ですが、顧客ニーズや競合、法規制や技術革新、経営戦略や人事異動、為替変動や災害・パンデミックなど、様々なものがあります。具体的に変化前後を比較して説明しましょう。これもQCDの観点でまとめるとわかりやすいです。
例:
- 顧客ニーズ
- 変更前:標準機能重視
- 変更後:個別カスタマイズ要求増加
- 競合
- 変更前:競合なし
- 変更後:新規参入で短納期化
コツ
- 変化前後を書く
- QCDへの影響を意識する
③計画変更は具体的に書く
計画変更について論じます。どの計画がどのように変更になったのか具体的に説明しましょう。QCDの観点で、定量的に変化前後をわかりやすく説明することが重要です。さらに計画変更による二次的な影響にも触れられるとさらに良いです。
例:
- 納期:6ヶ月 → 5ヶ月
- コスト:1000万円 → 1200万円
- 品質:機能追加で複雑化
さらに以下も書きます。
- 二次影響(品質低下リスクなど)
設問イは「機会と脅威を分けて対策を書く」
計画変更の要求を受けて策定した以下3点について説明します。
- ①機会を生かす対応策
- ②脅威を抑える対応策
- ③確定させた計画変更の内容
ここで重要なのは、変更要求→影響分析(リスクの特定)→対応策検討→計画変更の流れを踏まえて、論述することです。
①機会への対応策
機会を生かす対応策としてPMBOK®︎ガイドでは以下の戦略が示されています。
- 活用:確実に実現する
- 共有:他者と協力する
- 強化:発生確率を高める
- 受容:発生時に対応する
いつ、誰が、どうやるのか、具体的な対策を説明しましょう。
②脅威への対応策
脅威を抑える対応策としてPMBOK®︎ガイドでは以下の戦略が示されています。
- 回避:原因をなくす
- 転嫁:外注や契約で移す
- 軽減:影響を小さくする
- 受容:許容する
こちらもいつ、誰が、どうやるのか、具体的な対策を説明しましょう。
書き方(例)
- いつ:基本設計段階
- 誰が:PMとリーダー
- 何を:追加機能の優先開発
③計画変更は対応策とセットで書く
確定させた計画変更の内容は具体的に説明しましょう。それぞれの対応策との関係性を論理的に説明できると良いです。また、計画変更はQCDに影響を与えます。QCDがどのように変わるのかにも触れましょう。
例:
- テスト不足の脅威に対して軽減策を実施
- 要員を2名追加
- 納期を1ヶ月延長
設問ウは「結果を定量的に評価する」
以下2点について説明します。
- ①計画変更の実施の状況
- ②その結果による事業環境の変化への対応の評価
どちらも定量的に論じることが重要です。QCDに関連付けて説明しましょう。
①実施状況
計画変更の実施の状況は、実施したタイミング、実施した具体的内容、効果は想定通りだったか、想定外の効果も現れたか、そしてQCDに対する結果をわかりやすく説明しましょう。QCD に対する結果は定量的に説明することが重要です。
例:
- タイミング:基本設計完了後
- 内容:要員追加、外注化
- 結果:遅延2週間 → 解消
②対応の評価は第三者視点で書く
事業環境の変化への対応の評価は、定量的に論じることが重要です。QCDに対しての評価を説明しましょう。プロジェクトマネージャとしての主観的な評価ではなく、第3者による客観的な評価であるとなお良しです。第3者とは、例えば上位マネジメント、顧客、他プロジェクトのプロジェクトマネージャなどです。
例:
- 顧客:品質向上を評価
- 上位マネジメント:コスト増は許容
- 他プロジェクトマネージャ:対策の再現性あり(他のプロジェクトの参考になる)
ポイント
- 客観的に書く
- 数値を使う
まとめ
- リスクは機会と脅威がある
- それぞれに対して対応策を検討する
- QCDで定量的に書く
この流れで説明できればわかりやすい論文となり、プロジェクトマネジメントの力もよりアピールでき、合格につながるはずです。
これはCTAサンプルです。
内容を編集するか削除してください。

