IPAプロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ【令和5年度秋 問1】では、統合マネジメントに関連するテーラリングについて問われていました。
- 令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ
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出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
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特に、統合マネジメントを軸に「プロジェクトの独自性に応じた調整力」が問われました。
結論|なぜ修整(テーラリング)したかが軸
以下の流れで書けば説得性のある論文となります。
- 設問ア:独自性+何を重視したか
- 設問イ:どう修整したか(テーラリング)
- 設問ウ:効果と改善(PDCA)
「なぜ修整したか(つまり独自性にどう対応したか)」がすべての軸になる
設問ア|独自性と重要なマネジメント対象を関連付ける
以下3点について説明します。設問イ以降を論述内容を考慮に入れながら独自性を踏まえて説明しましょう。
- ①システム開発プロジェクトの目標
- ②目標達成のために時間、コスト、品質以外に重要と考えたプロジェクトマネジメントの対象
- ③重要と考えた理由
① プロジェクトの目標は定量的に書く
プロジェクトの目標を具体的、定量的に説明しましょう。定量的に示した方が、達成できたか否かを客観的に説明することができるので説得性が増します。ここでプロジェクトの独自性についても触れられると以降の説明がしやすくなります。
例:
- 処理時間を30%短縮
- 障害発生件数を月5件以下
- 納期遵守率100%
数値で書くことで説得力が上がります。
「短納期案件」「新技術導入」などの独自性も必ず入れましょう。
※独自性とは今まで経験したことがないことを言います。些細なことでも問題ありません。この独自性がそのプロジェクトにおいて注意しなければならないことになります。
② 時間・コスト・品質以外で重要な対象は知識エリアから選択
目標達成のために時間、コスト、品質以外に重要と考えたプロジェクトマネジメントの対象は、PMBOK®︎ガイドの知識エリアから選択するのが良いです。 時間、コスト、品質以外には、統合、スコープ、資源、調達、コミュニケーション、リスク、ステークホルダーがあります。これもプロジェクトの独自性に関連のあるもの選びましょう。
- リスクマネジメント
- ステークホルダーマネジメント
- コミュニケーションマネジメント
独自性に関連するものを選ぶことが重要です。
③ なぜ重要か=独自性と結びつける
重要と考えた理由は独自性を関連させて説明しましょう。独自性とは他のプロジェクトとは違うところ。独自性があるからこそ、マネジメントの仕方も変わってくるので、独自性そのものが重要と考えた理由になります。
例:
- 新技術で不確実性が高い → リスク管理が重要
- 初めての利害関係者が多い → ステークホルダー管理が重要
設問イ|テーラリングは“修整前後の比較”で書く
下記3点を論じます。設問アで説明した内容をより具体的に説明しましょう。修整前後を比較したしながら説明できると良いです。
- ①マネジメントの方法を修整したもの
- ②修整が必要と判断した理由
- ③修正した内容
① 修整したマネジメント方法を修整前と比較しながら説明
修整したマネジメント方法を説明しますが、修整前後を比較しながら説明しましょう。そうすることで、修整が必要な理由を理論的に説明することができます。
例:
- 定例会議の頻度を週1→週2に変更
- リスクレビューを追加
② 修整が必要な理由は独自性を根拠とする
修整が必要な理由は独自性を根拠とすることで説得性が増します。独自性とはそのプロジェクトで注意すべき点になります。注意すべき点を考慮してテーラリングを行うことで、しっかりとしたマネジメントを行うことができます。
- 短納期で情報共有不足が発生
- 新技術で問題が予測困難
③ 修整内容は具体的、定量的に
プロジェクトマネジメントの方法は、基本的には組織のルールや過去の良好事例を参考にすることが多いです。しかし良好事例だからだと言って、同じように進めてはプロジェクトマネジメントがうまくいかないことがあります。そのため、テーラリングするのです。この問いではそこの説明が求められています。修整前の標準または過去の事例からどのように修整したのかを具体的に説明しましょう。
例:
- 修整前:週1回の進捗会議
- 修整後:週2回+日次チャット報告
設問ウ|“定量評価+PDCA”で書く
下記3点を論じます。テーラリングしたことを実施する。それが問題ないかをモニタリングして、問題があれば対策する。こうしてプロジェクトマネジメントしていきます。この問いでは、定量的に評価して、しっかりとした対応をとったかの説明が求められています。
- ①修整の有効性をどのようにモニタリングしたか
- ②モニタリング結果とその効果
- ③必要に応じて行った対応
① モニタリング方法は定量評価できるものを
モニタリングの方法は様々なものがあります。KPI達成度・計画と実績の差異分析・EVM・関係者満足度・リスク発生率など定量的に有効性を評価できるモニタリングをすることで説得性が増します。定量的に設定したプロジェクトの目標に関連づけましょう。
例:
- KPI達成率(%)
- 計画と実績の差異(遅延〇日、コスト〇円など)
- EVM(アーンドバリューマネジメント)
- 顧客満足度(%)
② 結果とその効果も定量的に
モニタリング結果とその評価について説明します。結果は定量的に説明しましょう。評価はプロジェクトマネージャとしての主観的な評価ではなく、メンバーや顧客などの客観的な評価が良いです。
例:
- 遅延件数が10件→2件に減少
- 顧客満足度が80%→95%
③ 必要な対応はPDCAを説明する
必要になった対応について論じます。プロジェクトマネージャはPDCAを回すことも必要なので、Checkの結果、どのようなActionを取ったのかを説明しましょう。このActionの次のPlanをどのように設定したかも論じましょう。他のプロジェクトの参考に資するものであればさらに良いです。
例:
- 追加の進捗管理ルールを導入
- リスク管理プロセスを標準化
まとめ
この問題は難しく見えますが、論じることはシンプルです。
- 独自性を明確にする
- それに合わせて調整(テーラリング)する
- 効果を定量で示す
この3ステップを意識して論理的に説明することで、論文の質は大きく向上します。
これはCTAサンプルです。
内容を編集するか削除してください。

