PM雑談

『言った』『聞いてない』で終わる家庭。その原因はコミュニケーション不足ではありません。

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「明日、保育園のタオルが必要だからね。」

「えっ?聞いてないよ。」

夫婦の会話で、一度は聞いたことがあるやり取りではないでしょうか。

伝えたつもり。

聞いていないつもり。

どちらかが嘘をついているわけではありません。

それでも、お互いに少しイライラする。

そして最後には、

「なんでちゃんと伝えてくれないの?」
「いや、ちゃんと言ったよ。」

という不毛なやり取りになってしまいます。

私はプロジェクトマネジメントの仕事をしていますが、この場面を見るたびに思うことがあります。

これは、コミュニケーション不足ではありません。

コミュニケーションの「設計」が不足しているのです。


「伝えた」と「伝わった」は違う

仕事でも家庭でも、

「言ったから伝わった」

とは限りません。

例えば、仕事中に口頭で重要な依頼をされても、忙しければ忘れてしまうことがあります。

だから会社では、

  • メールを送る
  • チャットに残す
  • 会議の議事録を書く

など、「忘れない仕組み」を作っています。

でも家庭では、

料理中に、

「明日これお願いね。」

子どもの世話をしながら、

「そういえば提出物あるから。」

寝る前に、

「週末は実家に行くからね。」

こんなふうに、思いついたタイミングで伝えることが多くありませんか。

これでは、忘れてしまうのも無理はありません。


家庭には「暗黙のルール」が多すぎる

家庭では、

「言わなくても分かるよね。」

「普通こうするよね。」

そんな「暗黙のルール」がたくさんあります。

でも、「普通」は人によって違います。

例えば、

「洗濯をする」

という一つの家事でも、

  • 洗うことまでを指す人
  • 干すところまでと思う人
  • 畳んでしまうまでが終わりだと思う人

人によって認識は違います。

だから、

「ちゃんとやったよ。」

「いや、終わってないよ。」

という会話が生まれます。

お互いが悪いのではありません。

最初から「終わり」の認識が違っていたのです。


「察して」は最も難しいコミュニケーション

家庭では、

「最近疲れてるんだよね。」

という言葉が出ることがあります。

言った本人は、

  • 少し家事を代わってほしい
  • 話を聞いてほしい

そんな気持ちを伝えたいのかもしれません。

でも、受け取る側には、

「そうなんだ。大丈夫?」

くらいにしか伝わらないこともあります。

期待していた反応が返ってこない。

すると、

「分かってくれない。」

となってしまう。

実は、

「察してほしい」というコミュニケーションは、とても難易度が高いのです。


家庭にも「定例会議」があっていい

仕事では、毎週、進捗を確認する会議があります。

それは会議をすることが目的ではありません。

認識をそろえるためです。

家庭も同じではないでしょうか。

例えば週に10分だけでも、

  • 来週の予定
  • 子どもの行事
  • 困っていること
  • 家事の負担

を話す時間を作る。

それだけで、

「聞いてない。」

「知らなかった。」

は大きく減ります。


「ありがとう」は最高のコミュニケーション

家庭では、

やって当たり前。

気づいて当たり前。

そんな空気になりがちです。

でも、

「ありがとう。」

「助かったよ。」

この一言があるだけで、また頑張ろうと思えることがあります。

仕事でも、評価されない職場は少しずつ活気を失います。

家庭も同じです。

感謝は、相手を褒めるためだけではありません。

「あなたの頑張りを見ていますよ。」というメッセージなのです。


家庭は、小さなチーム

私は最近、家庭は小さなチームだと思うようになりました。

チームだからこそ、大切なのは、たくさん話すことではありません。

同じ方向を向いていることです。

必要なことを、必要なタイミングで共有し、

困ったときは相談し、

「ありがとう」を忘れない。

そんな小さな積み重ねが、家庭というチームを支えているのだと思います。

だから私は、コミュニケーションとは、

「話す技術」ではなく、
「認識をそろえる技術」なのだと考えています。


あなたの家庭では、どうですか?

家庭では、仕事のように会議室で打ち合わせをすることもなければ、議事録を残すこともありません。

だからこそ、

「言った」
「聞いてない」

「分かってくれていると思った」
「そんなつもりじゃなかった」

というすれ違いが起きやすいのかもしれません。

でも、その原因は「コミュニケーション不足」ではなく、お互いの認識をそろえる仕組みがないことなのではないでしょうか。

あなたの家庭では、

「言った」「聞いてない」で終わってしまうことはありませんか?

また、その原因は本当に「伝え方」の問題でしょうか。

それとも、お互いの期待や認識を共有する時間が足りていないだけかもしれません。

ABOUT ME
まーも
はじめまして。 当ブログをご覧いただきありがとうございます。 私は EPCプロジェクトで10年間の実務経験 を積み、その後 企業研修の講師として4年目 になります。 現在は、年間300名以上の受講者に向けて、プロジェクトマネジメント研修の企画・開発・講師 を担当しています。 資格としては、 IPAプロジェクトマネージャ試験 合格 PMP®(Project Management Professional) CSM®(Certified ScrumMaster) FP2級 を取得しており、実務と理論の両面から「プロジェクトを成功に導くスキル」を伝えることを得意としています。 EPC業界で培った現場のマネジメント力と、研修講師としての教育経験を活かし、 プロジェクトを円滑に進めるための実践ノウハウ チームをまとめるコミュニケーション術 若手育成やキャリア形成のヒント などを、わかりやすく発信しています。 「現場で役立つ知識を、誰でも理解できる形で」 をモットーに、皆さまの成長と成功をサポートします。
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